読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」で通算4年間続いた「佐藤記者の『精神医療ルネサンス』」。精神科の驚くべき実態を次々と暴き、様々な改善につなげたこの伝説の連載が、タイトルを微妙に変えてKP Webで蘇ります。

佐藤光展
医療ジャーナリスト、OUTBACKプロジェクト共同代表(OUTBACKアクターズスクール副校長・OUTBACKプロジェクト出版代表)、KP神奈川精神医療人権センター顧問&Webサイト編集長、某福祉事業所生活支援員(潜入取材中)、フォトグラファー、ユーチューバー。神戸新聞社会部で阪神淡路大震災や神戸連続児童殺傷事件を取材。2000年に読売新聞東京本社に移り、2003年から15年間医療部に在籍。菊池寛賞、日本新聞協会賞、ファイザー賞などを受賞した看板連載「医療ルネサンス」の200回を超える執筆や、数々のスクープで「医療の読売」を支えた。2018年1月に独立。著書は、新潮ドキュメント賞最終候補作の『精神医療ダークサイド』(講談社現代新書)、『なぜ、日本の精神医療は暴走するのか』(講談社)など。プロのスキューバダイバーでペーパー船長。日本100名城巡りを2年で達成。フルマラソン完走メダルを大量収集中。
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専門家ならば「仕方ない」で片づけるな!/身体拘束の情報を医療従事者から募集開始/看護師らでつくる「身体拘束を考える精神医療従事者の会」

身体拘束は治療ではありません。縛れば縛るほど患者の心身の状態は悪化するのですから、当たり前です。それなのに、治療の一環だと称して身体拘束を乱発する病院もあります。こうした病院では医師や看護の力が育たず、身体拘束がますます […]

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「病院で無理やり縛られた」「任意入院なのに退院できない」……/神奈川県が期間限定の「意見箱」を設置/ネットと郵送で思いをどんどん届けよう

2016年に発生した「津久井やまゆり園事件」をきっかけに、中井やまゆり園など県立障害者支援施設で利用者目線の改革に取り組んできた神奈川県が、今度は県内精神科病院の実態調査と医療の質の改善に取り組むことになり、期間限定(3 […]

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新作本「心の病気はどう治す?」(講談社現代新書)が完成、発売は1月18日/精神医療オールスターチームが精神療法などの極意を語る

このコーナーをしばらく休んで作業していた本が完成し、発売が1月18日に決まりました。 タイトルは『心の病気はどう治す? あきらめるのはまだ早い!名医に聞いた希望のガイドブック』(講談社現代新書)。日本を代表する精神科医た […]

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「身体拘束は治療ではなく、医師の裁量は無制限ではない」/医事法の第一人者が「要件緩和」に懸念示す/「日本身体拘束研究所」創立記念シンポジウム

2023年9月11日、一般社団法人「日本身体拘束研究所」の創立記念シンポジウムが東京都内で開催されました。かなり怪しげな名称なので、人間を縛りたくてたまらないマッドサイエンティストたちの極秘研究所をイメージしますが、実は […]

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神奈川の死亡退院の半数超が9病院に集中/死亡退院率一覧に2022年データを追加/県内70病院の平均は6%

滝山病院事件を受けて今年3月、死亡退院率が高い神奈川県内精神科病院一覧(11病院)と関連記事を本連載に掲載しました。今回その表に、2022年6月の最新データ(精神科医療機関を対象に国が毎年実施する実態調査・通称630調査 […]

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4万4000人超が10年以上も精神病床に/約1万9000人は20年以上/国は「死人に口なし」を狙う/退院支援のクラウドファンディングにご協力を

※当初掲載した数字は2018年時点のものだったので、2022年時点に数字を修正しました。 日本国内では25万8920人が精神病床に入院しています(2022年6月30日時点)。入院期間は1年以上5年未満が8万1251人、5 […]

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「おそれ」は「極めて危険な用語」/「最高裁基準に反すれば裁判続出も」/身体拘束の告示改定問題で社保審の竹下委員が指摘

身体拘束の大臣告示改定に関する厚生労働省の説明が、6月23日、同省の第136回社会保障審議会障害者部会で行われました。このまま進むと「改悪」になる流れに対して、委員から疑問の声が上がりました。中でも、問題点を明確に指摘し […]

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「常用量でも死に至る」とのとんでもない報道も!/日本自殺予防学会が自殺報道に関する緊急提言/報道関係者はメンタルヘルスの基礎知識を必須にしよう

自殺に関する報道は、悩ましいものがあります。有名人であれば取り上げないわけにはいきませんが、詳細な自殺報道は新たな自殺を誘発するという側面もあります。 KPの勉強会で講演してもらったこともある日本自殺予防学会理事長の張賢 […]

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切迫性や一時性の有名無実化は許さない!/日弁連の有志30人が「身体的拘束要件の見直しに関する意見書」を提出/拙速な改定議論に「待った」をかける

日本弁護士連合会の弁護士有志30人が、2023年6月9日、「『厚生労働省 令和4年度 障害者総合福祉推進事業 精神科医療における行動制限最小化に関する調査研究 報告書』における身体的拘束要件の見直しに関する意見書」を厚労 […]

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厚労省よ恥を知れ!!法律を守れ!!/あまりの患者愚弄に怒り心頭/遂に寝た子が起きた!!/被害者の声をもっと聞け!!

精神疾患の患者たちは、総じておとなし過ぎます。何をされてもじっと耐えてしまう。精神病院に何十年閉じ込められても、運命だと受け入れてしまう。そんな姿を見ていて、取材している私の方が「なんで怒らないのか」「だから舐められるん […]

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身体拘束が更にやりやすくなる?!/医師の裁量で「検温のため縛る」がまかり通る恐れも/厚労省が今夏にも新要件告示か

精神科での身体拘束乱用が止まりません。私が5年前に講談社から出した単行本「なぜ、日本の精神医療は暴走するのか」では、「育て直しのための身体拘束治療」と称して子どもたちを長期間縛り上げ、抗精神病薬漬けにして「赤ちゃん返り」 […]

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ジャーナリスト・大熊一夫さんの「半世紀前と変わらないニッポン」/日本とイタリアは何が違う?/「治療=牢屋」と「治療=自由」

4月30日に開催したジャーナリスト・大熊一夫さん(元朝日新聞記者)の講演会は満員の大盛況となりました。「閉じ込める」「縛る」を治療だとか、医療だとか言い続ける日本の精神医療の異様さが改めて浮かび上がり、「ひとりひとりが声 […]

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精神科病院の倒産時代到来か/病床使用率が全国平均70%台へ/看護師が年金生活高齢者ばかりの経営難病院も/ベルギーの取り組みに注目

精神科病院の病床使用率が低下を続け、今年中に全国平均70%台まで落ちることが濃厚となりました。経営の安定には病床使用率90%以上が必要とされますが、神出病院事件や滝山病院事件などで精神科病院のダーティーイメージは増すばか […]

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滝山病院の2021年入院者住所地・生活保護受給状況票を掲載/55%が生活保護受給/「全員の退院を」と弁護士/民間の退院支援連絡会が活動開始

東京都八王子市の滝山病院には、様々な自治体から患者が送り込まれていました。所沢市では、元入院患者の50代男性が今月1日、市職員と滝山病院を監禁容疑で刑事告訴しました。市職員は男性の家族と連絡がつく状態にあったにも関わらず […]

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神奈川の37人が滝山病院に入院、うち生活保護22人/入院患者の20%占める/弁護士の相原さんと地業研の木村さんが集会で思い語る

滝山病院事件を受けて3月9日、緊急キックオフ集会「もうこれで最後にしよう!」(精神科医療の身体拘束を考える会主催)が、東京・永田町の衆議院第2議員会館で開かれました。KP事務局の精神保健福祉士・三瓶芙美さんが記録したメモ […]

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死亡退院率2年連続100%の病院も/神奈川県内70病院の平均値は5%/死亡の多くは認知症患者

看護師が患者への暴行容疑で逮捕された医療法人社団孝山会・滝山病院(東京都八王子市)は、以前から死亡退院率の高さが際立っていました。精神疾患自体は命に関わる病気ではないので、精神症状が安定(認知症では周辺症状が安定)すれば […]

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人間を「ポイ捨て」する社会の闇/「最終処分場」を作らせたのは誰だ/滝山病院事件の背後にあるもの

看護師が患者への暴行容疑で逮捕された医療法人社団孝山会・滝山病院は、JR八王子駅前からバスに30分以上乗った後、徒歩で静かな集落を抜けて、特養の横の坂道を上った山の中にある。敷地に面した都道は幅が車1台分しかなく、病院の […]

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ホームページの情報が異様に少ない病院は要注意/八王子・滝山病院の看護師が患者暴行容疑で逮捕される/これからもどんどん告発を!

八王子の医療法人社団孝山会・滝山病院で、患者暴行の容疑で看護師が逮捕されたという2月15日のネットニュースを目にした時、私の頭にまず浮かんだ言葉は「やっと告発者が出たか」でした。 2001年に埼玉で発覚したおぞましい朝倉 […]

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精神科医・中井久夫さんの「自然治癒力と自己尊厳」/28年前に神戸で学んだ真の精神医療/「孤立化」「無力化」「透明化」を防げ

何事も「最初が肝心」といいます。精神医療は問題だらけで腹の立つことばかりですが、それでも私が精神医療を全否定する気にならないのは、最初に出会った精神科医が中井久夫さんだったからです。 中井さんは2022年夏、88歳で亡く […]

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精神科医・樋口輝彦さんの「診療のクオリティを上げる」/一般社団法人運営で患者と向き合う時間を延ばす/毎年のWebセミナーも注目集める

国立精神・神経医療研究センターの理事長・総長を長く務めた精神科医の樋口輝彦さんが、仲間たちと一緒に東京・四谷に六番町メンタルクリニックを開業したのは2015年のことです。防衛医大病院院長などを務めた野村総一郎さん(この連 […]

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身体拘束を止められない日本/違法判決確定の死亡例も厚労省は調べる気なし/縛り肯定派で要件緩和を画策か?/川田龍平議員が国会で追及

「身体拘束1万人 10年で2倍」 私がこの衝撃的なスクープを読売新聞に書いてから、来年でもう7年になります。この間に、杏林大学教授の長谷川利夫さんは「精神科医療の身体拘束を考える会」を立ち上げて、海外との実態比較や、被害 […]

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変わる精神医療制度を考える④/やめられない医療保護入院/神奈川は全入院の7割が強制/家族会の意向は聞くが当事者は無視/弁護士・池原さんらの国会発言も

2022年11月21日、精神保健福祉法を含む5つの法律を一部改正するための束ね法案「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律等の一部を改正する法律案」が衆議院で可決されました。 複数の法案を束ねる手法には […]

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変わる精神医療制度を考える➂/国会でも注目のKP精神科病院データ本/自民の石田議員が質問で活用/認知症患者を精神科はなぜ強制入院にするのか

今秋の臨時国会での精神医療関連の質疑はまだまだ続きます。11月1日に開かれた参議院厚生労働委員会では、自民党の石田昌宏議員がKP作成の精神科病院データ本「どこに行けばいいの?!」を活用して、質問を行いました。以下、書き起 […]

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変わる精神医療制度を考える②/無視して、隠して、束ねて、出す/答弁で焦りまくる厚労大臣/天畠議員が再び質問

2022年10月20日に行われた参議院予算委員会での、精神医療関連の質疑を報告した前回の記事の最後に、「次回は、このやりとりの意味について考えていきます」と書きましたが、10月27日の参議院厚生労働委員会で、れいわ新選組 […]

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変わる精神医療制度を考える①/改悪なのか改善なのか/参院予算委で「この法案には毒が」の指摘

2022年は、障害者関連の法律を一部変えるための法案が作られてきました。その目的が、仮に善意に基づくものだとしても、意外な落とし穴によって以前よりも状況が悪くなることがあります。だからこそ、法改正は勢いで行うのではなく、 […]

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精神科医&劇作家・くるみざわしんさんの「『精神病院つばき荘』に込めた思い」/患者たちを「見捨てるもの」は何か/コロナ禍乗り越え今秋各地で上演

精神科医で劇作家のくるみざわしんさんとは、2018年に東京都内のイベントで知り合い、以来、OUTBACKアクターズスクールやKPの催しに何度も協力してもらいました。2021年8月のKP設立1周年記念イベントでは、くるみざ […]

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番外編/若い記者たちと考える/地域主体で孤立防ぐ対策が重要/精神医療は出しゃばらずサポート役を

KP設立のきっかけを作った縁で、この組織にどっぷり関わるようになって2年半になります。この間、精神疾患がキーワードとなる大事件が起こる度、新聞社などからコメントを求められるようになりました。取材する側とされる側、双方の役 […]

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精神科医・斎藤環さんの「開かれた対話の力」/統合失調症もオープンダイアローグで次々改善/半信半疑から確信に至った劇的効果

幻聴や妄想が悪化して混乱状態に陥った急性期の統合失調症患者に対して、精神医療の現場(精神科救急など)で通常、真っ先に行われるのは鎮静です。薬物、隔離、身体拘束などの手段を用いて、まずは「黙らせる」のです。 こうした強制力 […]

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電動車椅子ライダー・実方裕二さんの「収容施設を変える」/かながわ共同会に突き付けた原因解明の要望/津久井やまゆり園事件から6年

今年も7月26日が巡ってきます。相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖死刑囚が入所者19人を殺害し、入所者と職員計26人に重軽傷を負わせた事件から6年。KP勉強会で話をしてくれたこともある重度脳性 […]

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番外編/家族も追い込む宗教依存症/安倍元首相の銃撃要因に/治療拠点の整備を

どんな宗教を信じようが、自由です。しかし、過剰な献金を繰り返して家庭を崩壊させ、子どもまでも不幸にする展開は、「篤い信仰心の賜物」ではありません。このような信者は、適切な治療が必要な「宗教依存症」を患っているのではないで […]

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精神科医・松本俊彦さんの「ヒトが癒す依存症」/過激発言が起爆剤となったベンゾ対策/覚せい剤依存には罰よりも支援

睡眠薬や抗不安薬として、極めて多く処方されてきたベンゾジアゼピン。その依存性は、日本では長らく軽視されてきましたが、2022年2月、大きな動きがありました。医薬品による重篤副作用の早期発見と早期対応を目的に、厚生労働省が […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」④/「もう死にたい」人にどう対応すればいいのか?

「もう死にたい」。家族や友人から、いきなりそう打ち明けられたらどうしますか。 精神科医を30年続ける日本自殺予防学会理事長の張賢徳さんでも、「診察室で急にそんなことを言われたらビビってしまう」と言います。しかし、すぐに冷 […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」③/自殺のほとんどは「精神疾患が関与」と判明/若者の死が深刻なのに国の剖検はストップ

日本初の本格的な心理学的剖検にチャレンジし、遺族への協力依頼にこぎつけた精神科医の張賢徳さん。調査対象とした自殺93例(男性54人、女性39人)の遺族の中には、連絡先不明、転居、手紙や電話に応答なし、等で連絡がつかない人 […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」②/「理性的な自殺」という虚像との葛藤

イギリスのケンブリッジ大学臨床医学系大学院に留学していた張賢徳さんが、指導教官からの提案もあって、東京で自殺の実態調査を試みたのは1993年から翌年にかけてのことでした。これが、日本初の本格的な心理学的剖検調査となりまし […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」①/心理学的剖検で自殺の真相に迫る

私は京浜急行でKP事務所(横浜市磯子区)に通っています。乗車時間は乗り換えを含め片道20数分、距離15㎞に満たない短い区間なのですが、2021年10月から今年3月末までの半年間に、この区間で計9件の人身死亡事故が発生しま […]

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番外編/精神医療を正す強力な援軍現る/東洋経済の風間さんら「ルポ・収容所列島」出版/2700万PVの渾身ネット連載を大幅加筆/KPも登場

精神医療の闇を多様な事例で克明に描き、2700万PVを集めたインターネット連載(東洋経済オンライン「精神医療を問う」)を大幅加筆した本「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う」(東洋経済新報社、税別1600円)が、今 […]

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ソーシャルファーム・富澤泉さんの「特性生かす餃子店」/自らの障害を生き抜く力に転換

2022年2月2日、坂梨カズさんが総監督を務める西武渋谷店A館8階ダイニングプラザ「偏愛食堂」で、福岡の餃子専門店・黒兵衛が期間限定の食堂営業(2月14日まで)を始めました。この店の餃子が以前からお気に入りの私は、初日の […]

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不動産屋のおばちゃん・阪井ひとみさんの「住まいが大事」② 入居者が元気になる「サクラソウ」が話題に/よるカフェでも「ひとぐすり」生かす

2022年1月半ば、KPは精神疾患のある人を対象としたアパート見学会を横浜市内で開催しました。その半年ほど前の2021年夏、岡山で阪井ひとみさんと会って刺激を受けたメンバーが中心となり、以前から付き合いのある不動産会社と […]

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不動産屋のおばちゃん・阪井ひとみさんの「住まいが大事」①/入居支援続けて20年/公営住宅を保証人不要に変える

精神疾患の患者をサポートする仕事は、日本人の“心の冷たさ”と向き合い続ける苦行でもあります。 「いや、そんなに自虐的になってはいけない」 「他の国だって似たようなものではないのか」 そう考えて気を紛らわそうとしても、国際 […]

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番外編 大阪ビル火災でまたも精神疾患バッシング/生贄的決めつけを「恥ずかしい」と思う社会に

新型コロナにかき回された2021年。多くの人が過去にないほどのストレスを抱え、メンタル不調者が急増する中で、師走の大惨事が起きてしまいました。大阪市の心療内科クリニックで、患者やスタッフら25人が犠牲となったビル火災。放 […]

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反響編2/文化庁が「夜明け前のうた」を上映中止に/映画賞授与作をなぜ?/12月19日、東京で抗議の無料上映会

映画「夜明け前のうた~消された沖縄の障害者」の監督・原義和さんのインタビューを、このコーナーに掲載したのは今年5月末のことです。この映画は、沖縄で1972年の本土復帰まで残っていた私宅監置制度(精神疾患の人などを座敷牢に […]

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反響編/注目集めた日精協会長インタビュー/白黒思考から「灰色上等」思考へ

日本精神科病院協会会長・山崎學さんの3時間インタビューを元に作成した「精神医療ルネッサンス」は、非常に大きな反響を集めました。一部自治体がなぜか公開を阻む630調査の情報公開を巡り、市民グループが作成した審査請求書でイン […]

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精神医療国賠原告・伊藤時男さんの「さあ、地域に帰ろう」②/40年超の苦難を経て得た心の自由

16歳で「アルコール依存症」の濡れ衣を着せられ、東京の精神科病院に放り込まれた伊藤時男さん(70)。病名はいつの間にか、精神分裂病(現在の統合失調症)に変わりました。そんな理不尽な入院など納得できるはずもなく、脱走を試み […]

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精神医療国賠原告・伊藤時男さんの「さあ、地域に帰ろう」①/16歳でアルコール依存症??

福島県大熊町の双葉病院(福島第一原発事故で閉鎖中)に38年間も閉じ込められた精神医療国家賠償請求訴訟原告・伊藤時男さん(70)は、現在、群馬県太田市で元気に暮らしています。「統合失調症」(当時は精神分裂病)などの診断名で […]

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日精協会長・山崎學さんの「〝悪役〟の胸の内」② 患者さんはファミリーだから/長期入院で儲ける気はない

私が以前にスクープした千葉の石郷岡病院事件(民事訴訟で和解成立)や、神戸で昨年発覚した神出病院事件など、精神科病院では医療者による患者虐待が後を絶ちません。神出病院の問題は、病院職員の内部告発で表に出たのではなく、警察が […]

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日精協会長・山崎學さんの「〝悪役〟の胸の内」① 国が「保安」をやらないから民間が/感染症対策は独自ネットワーク検討

今年7月31日、NHKが放送したETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」の中で、日本精神科病院協会の会長・山崎學さんがふと漏らした言葉が波紋を広げました。 「精神科医療というのはね、僕はよく言うんですけど、医療 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」④問診するたこ焼き屋を開業/狂った精神医療から多くを救い、救われる

画期的な改革を進めた末に、H病院を追われることになった笠陽一郎さんは、なぜ流しのたこ焼き屋を始めたのでしょうか。1978年、当時31歳。精神科医からたこ焼き屋への転身は話のネタとしても抜群で、理由が知りたくなります。 「 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」③ 「今夜は眠剤なしで無礼講じゃあ!」/入院患者総動員で鉄格子破壊/患者が自由にカルテ記入

2年半いたМ病院を離れ、知り合いの紹介でH病院に移った精神科医の笠陽一郎さん。約200床ほどのH病院の印象を、こう振り返ります。 「驚くことに医者が院長しかいなくて、ほとんどのことを看護が仕切っていました。患者さんの自由 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」②/電気ショックの雨あられ/患者を「ぼかして」競輪に行く看護長

精神科医の笠陽一郎さんは、卒業した神戸大学医学部の附属病院と、民間精神科病院で約2年間の経験を積み、松山に戻りました。そして愛する故郷で、人権の欠片もない精神科病院を変えるための様々なチャレンジを始めたのです。 ですが、 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」①/多数の子ども救った精神科セカンドオピニオン

愛媛県松山市に住む精神科医の笠陽一郎さんと初めて会ったのは、もう13年も前のことになります。当時、私が働いていた読売新聞東京本社の医療部に届いた笠さんの本「精神科セカンドオピニオン─正しい診断と処方を求めて─」(シーニュ […]

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若倉雅登さんの「羞明患者を救う」/ベンゾ副作用を「詐病」扱いされる被害者たち/厚労省調査で深刻な苦しみが明らかに

東京都内で家族と暮らす30代の男性Aさんは、10年以上も暗闇の中で生活しています。日光や照明の光が少しでも目に入ると、「視野が真っ白になって何も見えなくなる」という重い羞明(しゅうめい)や眼痛に悩まされ、光を避けて暮らさ […]

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長谷川利夫さんの「身体拘束のない日本へ」②/残存する精神科特例を失くしサービス向上を/患者も家族も医療者も声を上げよう

日本の精神科病院の中には、患者を治療で良くするという医療機関として当たり前の努力を怠り、患者を薬漬けや隔離、身体拘束、電気ショックなどで無力化することばかりに熱心な施設もあります。治すのではなく、生気を削ぐ。その方が簡単 […]

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長谷川利夫さんの「身体拘束のない日本へ」①/「不穏」で縛る不穏な医療者たち/拘束率は米国の266倍、豪州の599倍

この国で暮らす人たちの多くは、心のどこかでこう思っているのでしょう。 「精神障害者は危険だから隔離や拘束は仕方がない」 そんな発想こそが、「狂気」そのものなのに、全く〝病識〟がないのです。世間の無関心や後押しが、患者を違 […]

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原義和さんの「映画『夜明け前のうた』」/私宅監置は「国家の恥」/隔離小屋の保存運動を

「沖縄では『私宅監置』の記憶がまだ生々しい傷として残っています。閉じ込められた本人が悪いことをしたわけではない。家族が自ら進んで悪いことをしたわけでもない。それは日本という国家が作った制度の中で行われて、本当に恥ずかしい […]

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大野裕さんの「認知行動療法」④/人生に生かす武道力

米国の精神科医アーロン・ベックさんが提唱し、約30年間の不遇を経て価値を認められた認知行動療法。それを日本で広めた大野裕さんについて、「西洋かぶれ」という短絡的なイメージを抱く人もいるかもしれません。 しかし、限られた情 […]

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大野裕さんの「認知行動療法」➂/デジタルセラピーの未来

「専門家」と一口に言っても、その実力は様々です。精神療法や心理療法といったカウンセリングの専門家にも、技術の優劣があります。質の低いカウンセリングを受けると、かえって悩みを深めるなどの「副作用」に見舞われる恐れもあります […]

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大野裕さんの「認知行動療法」②/コロナ禍のメンタルヘルスパンデミックを防げ

新型コロナウイルスは、私たちのこころにもダメージを与えています。流行の長期化で、それは解消されぬまま蓄積し、世界中が「メンタルヘルスパンデミック」と呼ばれる事態に直面しています。日本では、昨年後半からの自殺者数の増加が、 […]

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大野裕さんの「認知行動療法」①/「よかった探し」ではない

「精神科の薬物療法は万能ではない。取り巻く環境や、睡眠リズム、栄養バランス、運動習慣などを整え、狭まった視野を広げた先に回復がある」 うつ病などの精神科治療に対する、そのような至極真っ当な見方が近年広まり、視野の拡大を促 […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」③/心が楽になる「ジャッジフリー」

45年以上に及ぶ診療経験で、延べ10万人以上の患者と向き合ってきた精神科医の野村総一郎さんは、自身の造語である「ジャッジフリー」の意味を、「ジャッジ(判断)を意識的にやめること」と説明します。 私たちは生きるために、常に […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」②/あえて「弱く生きる」ことの意味

老子哲学の根幹には、「無為自然」(ことさらに知や欲を働かせず、自然に生きる)という考え方があります。そして、老子が書いたと伝えられる「道徳経」には「弱さの勧めがちりばめられている」と、精神科医の野村総一郎さんは指摘します […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」① /西洋発セラピーを東洋的に改良

体はいたって健康で、特段の悩みもなくご機嫌に過ごしていたのに、ある日突然、脳機能の一部が異常をきたして深刻な精神疾患を発症する。そんなことは滅多にありません。 突発的な精神症状の裏には、これを引き起こす身体疾患が隠れてい […]

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