読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」で通算4年間続いた「佐藤記者の『精神医療ルネサンス』」。精神科の驚くべき実態を次々と暴き、様々な改善につなげたこの伝説の連載が、タイトルを微妙に変えてKP Webで蘇ります。

佐藤光展
医療ジャーナリスト&フォトグラファー。KP神奈川精神医療人権センター顧問&Webサイト編集長&イベント統括。某福祉事業所生活支援員(潜入取材中)。神戸新聞社会部で阪神淡路大震災や神戸連続児童殺傷事件を取材。2000年に読売新聞東京本社に移り、2003年から15年間医療部に在籍。菊池寛賞、日本新聞協会賞、ファイザー賞などを受賞した看板連載「医療ルネサンス」の200回を超える執筆や、数々のスクープで「医療の読売」を支えた。2018年1月に独立。著書は、新潮ドキュメント賞最終候補作の『精神医療ダークサイド』(講談社現代新書)、『なぜ、日本の精神医療は暴走するのか』(講談社)など。プロのスキューバダイバーでペーパー船長。日本100名城巡りを2年で達成。フルマラソン完走メダルを大量収集中。
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電動車椅子ライダー・実方裕二さんの「収容施設を変える」/かながわ共同会に突き付けた原因解明の要望/津久井やまゆり園事件から6年

今年も7月26日が巡ってきます。相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖死刑囚が入所者19人を殺害し、入所者と職員計26人に重軽傷を負わせた事件から6年。KP勉強会で話をしてくれたこともある重度脳性 […]

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番外編/家族も追い込む宗教依存症/安倍元首相の銃撃要因に/治療拠点の整備を

どんな宗教を信じようが、自由です。しかし、過剰な献金を繰り返して家庭を崩壊させ、子どもまでも不幸にする展開は、「篤い信仰心の賜物」ではありません。このような信者は、適切な治療が必要な「宗教依存症」を患っているのではないで […]

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精神科医・松本俊彦さんの「ヒトが癒す依存症」/過激発言が起爆剤となったベンゾ対策/覚せい剤依存には罰よりも支援

睡眠薬や抗不安薬として、極めて多く処方されてきたベンゾジアゼピン。その依存性は、日本では長らく軽視されてきましたが、2022年2月、大きな動きがありました。医薬品による重篤副作用の早期発見と早期対応を目的に、厚生労働省が […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」④/「もう死にたい」人にどう対応すればいいのか?

「もう死にたい」。家族や友人から、いきなりそう打ち明けられたらどうしますか。 精神科医を30年続ける日本自殺予防学会理事長の張賢徳さんでも、「診察室で急にそんなことを言われたらビビってしまう」と言います。しかし、すぐに冷 […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」③/自殺のほとんどは「精神疾患が関与」と判明/若者の死が深刻なのに国の剖検はストップ

日本初の本格的な心理学的剖検にチャレンジし、遺族への協力依頼にこぎつけた精神科医の張賢徳さん。調査対象とした自殺93例(男性54人、女性39人)の遺族の中には、連絡先不明、転居、手紙や電話に応答なし、等で連絡がつかない人 […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」②/「理性的な自殺」という虚像との葛藤

イギリスのケンブリッジ大学臨床医学系大学院に留学していた張賢徳さんが、指導教官からの提案もあって、東京で自殺の実態調査を試みたのは1993年から翌年にかけてのことでした。これが、日本初の本格的な心理学的剖検調査となりまし […]

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精神科医・張賢徳さんの「うつに殺されないために」①/心理学的剖検で自殺の真相に迫る

私は京浜急行でKP事務所(横浜市磯子区)に通っています。乗車時間は乗り換えを含め片道20数分、距離15㎞に満たない短い区間なのですが、2021年10月から今年3月末までの半年間に、この区間で計9件の人身死亡事故が発生しま […]

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番外編/精神医療を正す強力な援軍現る/東洋経済の風間さんら「ルポ・収容所列島」出版/2700万PVの渾身ネット連載を大幅加筆/KPも登場

精神医療の闇を多様な事例で克明に描き、2700万PVを集めたインターネット連載(東洋経済オンライン「精神医療を問う」)を大幅加筆した本「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う」(東洋経済新報社、税別1600円)が、今 […]

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ソーシャルファーム・富澤泉さんの「特性生かす餃子店」/自らの障害を生き抜く力に転換

2022年2月2日、坂梨カズさんが総監督を務める西武渋谷店A館8階ダイニングプラザ「偏愛食堂」で、福岡の餃子専門店・黒兵衛が期間限定の食堂営業(2月14日まで)を始めました。この店の餃子が以前からお気に入りの私は、初日の […]

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不動産屋のおばちゃん・阪井ひとみさんの「住まいが大事」② 入居者が元気になる「サクラソウ」が話題に/よるカフェでも「ひとぐすり」生かす

2022年1月半ば、KPは精神疾患のある人を対象としたアパート見学会を横浜市内で開催しました。その半年ほど前の2021年夏、岡山で阪井ひとみさんと会って刺激を受けたメンバーが中心となり、以前から付き合いのある不動産会社と […]

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不動産屋のおばちゃん・阪井ひとみさんの「住まいが大事」①/入居支援続けて20年/公営住宅を保証人不要に変える

精神疾患の患者をサポートする仕事は、日本人の“心の冷たさ”と向き合い続ける苦行でもあります。 「いや、そんなに自虐的になってはいけない」 「他の国だって似たようなものではないのか」 そう考えて気を紛らわそうとしても、国際 […]

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番外編 大阪ビル火災でまたも精神疾患バッシング/生贄的決めつけを「恥ずかしい」と思う社会に

新型コロナにかき回された2021年。多くの人が過去にないほどのストレスを抱え、メンタル不調者が急増する中で、師走の大惨事が起きてしまいました。大阪市の心療内科クリニックで、患者やスタッフら25人が犠牲となったビル火災。放 […]

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反響編2/文化庁が「夜明け前のうた」を上映中止に/映画賞授与作をなぜ?/12月19日、東京で抗議の無料上映会

映画「夜明け前のうた~消された沖縄の障害者」の監督・原義和さんのインタビューを、このコーナーに掲載したのは今年5月末のことです。この映画は、沖縄で1972年の本土復帰まで残っていた私宅監置制度(精神疾患の人などを座敷牢に […]

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反響編/注目集めた日精協会長インタビュー/白黒思考から「灰色上等」思考へ

日本精神科病院協会会長・山崎學さんの3時間インタビューを元に作成した「精神医療ルネッサンス」は、非常に大きな反響を集めました。一部自治体がなぜか公開を阻む630調査の情報公開を巡り、市民グループが作成した審査請求書でイン […]

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精神医療国賠原告・伊藤時男さんの「さあ、地域に帰ろう」②/40年超の苦難を経て得た心の自由

16歳で「アルコール依存症」の濡れ衣を着せられ、東京の精神科病院に放り込まれた伊藤時男さん(70)。病名はいつの間にか、精神分裂病(現在の統合失調症)に変わりました。そんな理不尽な入院など納得できるはずもなく、脱走を試み […]

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精神医療国賠原告・伊藤時男さんの「さあ、地域に帰ろう」①/16歳でアルコール依存症??

福島県大熊町の双葉病院(福島第一原発事故で閉鎖中)に38年間も閉じ込められた精神医療国家賠償請求訴訟原告・伊藤時男さん(70)は、現在、群馬県太田市で元気に暮らしています。「統合失調症」(当時は精神分裂病)などの診断名で […]

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日精協会長・山崎學さんの「〝悪役〟の胸の内」② 患者さんはファミリーだから/長期入院で儲ける気はない

私が以前にスクープした千葉の石郷岡病院事件(民事訴訟で和解成立)や、神戸で昨年発覚した神出病院事件など、精神科病院では医療者による患者虐待が後を絶ちません。神出病院の問題は、病院職員の内部告発で表に出たのではなく、警察が […]

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日精協会長・山崎學さんの「〝悪役〟の胸の内」① 国が「保安」をやらないから民間が/感染症対策は独自ネットワーク検討

今年7月31日、NHKが放送したETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」の中で、日本精神科病院協会の会長・山崎學さんがふと漏らした言葉が波紋を広げました。 「精神科医療というのはね、僕はよく言うんですけど、医療 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」④問診するたこ焼き屋を開業/狂った精神医療から多くを救い、救われる

画期的な改革を進めた末に、H病院を追われることになった笠陽一郎さんは、なぜ流しのたこ焼き屋を始めたのでしょうか。1978年、当時31歳。精神科医からたこ焼き屋への転身は話のネタとしても抜群で、理由が知りたくなります。 「 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」③ 「今夜は眠剤なしで無礼講じゃあ!」/入院患者総動員で鉄格子破壊/患者が自由にカルテ記入

2年半いたМ病院を離れ、知り合いの紹介でH病院に移った精神科医の笠陽一郎さん。約200床ほどのH病院の印象を、こう振り返ります。 「驚くことに医者が院長しかいなくて、ほとんどのことを看護が仕切っていました。患者さんの自由 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」②/電気ショックの雨あられ/患者を「ぼかして」競輪に行く看護長

精神科医の笠陽一郎さんは、卒業した神戸大学医学部の附属病院と、民間精神科病院で約2年間の経験を積み、松山に戻りました。そして愛する故郷で、人権の欠片もない精神科病院を変えるための様々なチャレンジを始めたのです。 ですが、 […]

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笠陽一郎さんの「波乱万丈の精神科医人生」①/多数の子ども救った精神科セカンドオピニオン

愛媛県松山市に住む精神科医の笠陽一郎さんと初めて会ったのは、もう13年も前のことになります。当時、私が働いていた読売新聞東京本社の医療部に届いた笠さんの本「精神科セカンドオピニオン─正しい診断と処方を求めて─」(シーニュ […]

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若倉雅登さんの「羞明患者を救う」/ベンゾ副作用を「詐病」扱いされる被害者たち/厚労省調査で深刻な苦しみが明らかに

東京都内で家族と暮らす30代の男性Aさんは、10年以上も暗闇の中で生活しています。日光や照明の光が少しでも目に入ると、「視野が真っ白になって何も見えなくなる」という重い羞明(しゅうめい)や眼痛に悩まされ、光を避けて暮らさ […]

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長谷川利夫さんの「身体拘束のない日本へ」②/残存する精神科特例を失くしサービス向上を/患者も家族も医療者も声を上げよう

日本の精神科病院の中には、患者を治療で良くするという医療機関として当たり前の努力を怠り、患者を薬漬けや隔離、身体拘束、電気ショックなどで無力化することばかりに熱心な施設もあります。治すのではなく、生気を削ぐ。その方が簡単 […]

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長谷川利夫さんの「身体拘束のない日本へ」①/「不穏」で縛る不穏な医療者たち/拘束率は米国の266倍、豪州の599倍

この国で暮らす人たちの多くは、心のどこかでこう思っているのでしょう。 「精神障害者は危険だから隔離や拘束は仕方がない」 そんな発想こそが、「狂気」そのものなのに、全く〝病識〟がないのです。世間の無関心や後押しが、患者を違 […]

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原義和さんの「映画『夜明け前のうた』」/私宅監置は「国家の恥」/隔離小屋の保存運動を

「沖縄では『私宅監置』の記憶がまだ生々しい傷として残っています。閉じ込められた本人が悪いことをしたわけではない。家族が自ら進んで悪いことをしたわけでもない。それは日本という国家が作った制度の中で行われて、本当に恥ずかしい […]

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大野裕さんの「認知行動療法」④/人生に生かす武道力

米国の精神科医アーロン・ベックさんが提唱し、約30年間の不遇を経て価値を認められた認知行動療法。それを日本で広めた大野裕さんについて、「西洋かぶれ」という短絡的なイメージを抱く人もいるかもしれません。 しかし、限られた情 […]

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大野裕さんの「認知行動療法」➂/デジタルセラピーの未来

「専門家」と一口に言っても、その実力は様々です。精神療法や心理療法といったカウンセリングの専門家にも、技術の優劣があります。質の低いカウンセリングを受けると、かえって悩みを深めるなどの「副作用」に見舞われる恐れもあります […]

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大野裕さんの「認知行動療法」②/コロナ禍のメンタルヘルスパンデミックを防げ

新型コロナウイルスは、私たちのこころにもダメージを与えています。流行の長期化で、それは解消されぬまま蓄積し、世界中が「メンタルヘルスパンデミック」と呼ばれる事態に直面しています。日本では、昨年後半からの自殺者数の増加が、 […]

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大野裕さんの「認知行動療法」①/「よかった探し」ではない

「精神科の薬物療法は万能ではない。取り巻く環境や、睡眠リズム、栄養バランス、運動習慣などを整え、狭まった視野を広げた先に回復がある」 うつ病などの精神科治療に対する、そのような至極真っ当な見方が近年広まり、視野の拡大を促 […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」③/心が楽になる「ジャッジフリー」

45年以上に及ぶ診療経験で、延べ10万人以上の患者と向き合ってきた精神科医の野村総一郎さんは、自身の造語である「ジャッジフリー」の意味を、「ジャッジ(判断)を意識的にやめること」と説明します。 私たちは生きるために、常に […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」②/あえて「弱く生きる」ことの意味

老子哲学の根幹には、「無為自然」(ことさらに知や欲を働かせず、自然に生きる)という考え方があります。そして、老子が書いたと伝えられる「道徳経」には「弱さの勧めがちりばめられている」と、精神科医の野村総一郎さんは指摘します […]

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野村総一郎さんの「老子哲学療法」① /西洋発セラピーを東洋的に改良

体はいたって健康で、特段の悩みもなくご機嫌に過ごしていたのに、ある日突然、脳機能の一部が異常をきたして深刻な精神疾患を発症する。そんなことは滅多にありません。 突発的な精神症状の裏には、これを引き起こす身体疾患が隠れてい […]

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