2021年は176人の悩みに対応/KP電話相談ますます充実
こんにちは。KP事務局のハマコサンです。気づけば、もう2月末。今年度の報告書を作ったり、来年度の計画を立てたりと、慌ただしい日々を過ごしています。
2021年も、KPは多くの電話相談を受けました。2021年1月から12月末までの新規相談件数は、実人数で176人超。電話相談開設時(2020年5月)から現在(2022年2月)までの累計は260人を超えました。電話対応だけでなく、KP事務所での面会も増えています。ただ、相談の3分の1は神奈川県外からなので、十分な対応ができないこともあります。
相談内容で目立つのは、「退院したいのにできない」というものです。KPメンバーが病院で面会したり、退院請求の書き方をアドバイスしたりと、いろいろな方法でサポートしています。「薬の副作用で困っている」「減薬したいのに主治医に聞いてもらえない」「電気ショックをこれ以上受けたくない」など、治療に関する相談も多くあります。相談者とやりとりを重ねて状況をよく理解した上で、主治医に思いを正しく伝えるためのアドバイスをしたり、転院をサポートしたり、病院に事情を尋ねたりしています。
病院に連絡すると、ほとんどはソーシャルワーカーが窓口になります。協力的な人もいれば、最初から攻撃的な口調で「面会はできません」などと、取りつく島のない人もいます。KPから突然電話が来て、戸惑う気持ちはよくわかります。ですが、一番戸惑っているのは患者なのですから、しっかり耳を傾けて欲しいと思います。
複数の患者の件で電話を重ねるうちに、ソーシャルワーカーの態度が柔らかくなっていった病院もあります。KPの主たる目的は精神科病院と仲良くすることではなく、患者の人権を守ることです。しかし、お互いケンカ腰では何も始まりません。精神科病院との適切な関係づくりに努めていきたいと考えています。
私は事務局担当として、ボランティアによる電話相談をサポートしています。1年を通してボランティアを続けてくれた人たちは、雰囲気がとても変わりました。話の聴き方、解決につながる提案の仕方、相談者の話を受け止める姿勢など、経験を重ねることで目覚ましい進化を遂げています。相談者の問題を解決しようと話し合いを重ねることで、私たちの知識も増えてきました。それを新しく入ってきたボランティアに伝えることで、良い循環が起きています。来年度は、ますます充実した態勢で臨みたいと考えています。
