12月19日までオンライン視聴できます!/盛り上がった「不安の正体」「OUTBACK全編」2本立て上映会/人権擁護&発信力向上の重要性を再確認
KP活動の2本柱「人権擁護」と「発信力向上プロジェクト」の年末総決算として、12月12日、「KP関連映像・豪華2本立て上映会」を横浜・上大岡のウィリング横浜で開催しました。映画「不安の正体」(飯田基晴監督、65分)と記録映像「OUTBACKアクターズスクール初公演全編」(40分)の上映に、ディスカッションを組み合わせた計3時間半のロングイベントとなりましたが、会場は満員、オンラインでも多くの視聴があるなど大いに盛り上がりました。
イベントは終了しましたが、オンラインでは12月19日夜まで視聴できます。鑑賞チケット1500円(購入可能期間は19日21時まで)。視聴はこちらへ。
川崎市内のグループホームで暮らす精神疾患の人たちの日常と、各地のグループホーム反対運動を対比させながら、精神疾患の人たちを危険視する「不安」について探った映画「不安の正体」には、横浜市都筑区の住宅街に林立するヘイト幟旗への抗議活動を続けるKPメンバーが大勢登場します。上映後のディスカッションでは、司会の佐藤編集長が「(映画に登場する)各地の住民集会でのヘイトスピーチの数々を聞くと、ハラワタが煮えくり返る」とキレまくり、飯田さんは「実は映画のタイトルを『本当に怖いのはどっちだ』などにしようと思ったこともあります。でも過激すぎるかな、と思って止めました」と明かしました。
都筑区のヘイト幟旗は、近くの小中学校の通学路に立ち並んでおり、KPメンバーが学校訪問を行ったこともあります。映画にこの訪問時の様子が登場するKPメンバーの堀合悠一郎さんは「校長先生に『旗のことを知っていますか』と尋ねると、『知らない』といいました。目の前に立ち並んでいるのですから、知らないはずはありません。でも、知っていると言ってしまうと校長として何かやらなければいけなくなるので、とぼけたのだと思います」と振り返りました。
また堀合さん自身は、不安の「正体」について、「精神疾患の患者自身が抱いている自信のなさが、周囲に伝わって不安につながっている部分もあると思います。私達が自信を持って生きていくことも、不安の解消につながるのではないでしょうか」と語りました。
現地での定期的なチラシ配布を中心としたKPの1年半以上にわたる抗議活動によって、都筑区の住宅街からは、「子供たちの安全を守れ」「地域住民の安全を守れ」というヘイトメッセージ記した2種類の幟旗は、ほぼなくなりました(「運営反対」などの幟旗は今もあり)。川崎などでは、理不尽な反対住民に対して裁判も辞さない強い姿勢で交渉したことで、ヘイト運動が収束し、今では地域住民の理解が進んだ事例もあります。身勝手な住民のヘイトな要求に対しては、断固として戦う姿勢の大切さが、今回のディスカッションでも確認されました。
また、精神疾患のある人たちの魅力を広く伝えるために誕生したOUTBACKアクターズスクールの初公演全編上映後トークでは、一番楽しそうに演技しているのに、発言は常にネガティブなトモキチの魅力がまたまた炸裂。娘の誕生日と同じ日付の定期券が宝物のドニーの心中も、深く語られました。OUTBACKアクターズスクールでは、1月22日、第2シーズンに向けた「おためしレッスン」を横浜市内で行います。申し込みなどの詳細は、近くお知らせします。

