依存症治療の現実から「こころ」と「社会」を考える/31日に精神科医・松本俊彦さん講演会「『誰がために医師はいる』に込めた思い」/著名な医師に学ぶシリーズ第2弾

佐藤編集長プロデュースのKP講演会「著名な医師に学ぶ vol.2」を、今月31日、横浜・上大岡のウィリング横浜(京急上大岡駅から直結)5階研修室501-502で、午後2時から開催します。今回は、国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長の松本俊彦さんをお迎えして、「著書『誰がために医師はいる』に込めた思い~見える傷の背後には見えない傷がある~」のタイトルでご講演いただきます。入場料1000円、KP会員は割引で800円になります。

松本さんは依存症治療の第一人者です。覚せい剤などの違法薬物の依存症問題では、刑罰よりも治療を優先する仕組みの拡大に努めてきました。しかし、決して堅物の精神科医ではありません。医師の不適切処方が原因で処方薬依存が深刻化した時期には、勢い余って「精神科医は白衣を着た売人」と言ってしまい、同業者から強い反発を買って反省するなど、人間味あふれる人物です。

松本さんのそうした側面までもが読み取れる自伝的著書が、今春の出版後、重版が続く「誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論」(みすず書房)です。今回は、この本の内容をより深く掘り下げて伺いたいと思っています。

1時間半ほどの講演の後には、佐藤編集長や来場者を交えた質問コーナーを予定しています。この会場でしか聞けない話が飛び出すかもしれません。「世界一やさしい依存症入門」など、最新著書の販売も行います。定員は120人。既に問い合わせが殺到していますので、早めのお申し込みをお願いします。

問い合わせ、申し込みは event.kp.kanagawa@gmail.com へ。

松本俊彦さん(2020年1月、佐藤光展撮影)