院内集会のオンライン視聴希望100件超える/12日には兵庫県精神医療人権センターの吉田さん講演も
5月11日、衆議院第一議員会館(東京都千代田区永田町)で開く院内集会は、オンライン視聴の申し込みが100件を超えるなど大きな注目を集めています。申し込みは10日夜まで受け付けています。同議員会館に直接来られる方は、午前11時半の開始時刻までにロビーで通行証を受け取ってください。
また12日には、神出病院事件を厳しく追及してきた兵庫県精神医療人権センター・吉田明彦さんの講演会を、森の庭わーく(横浜市磯子区森5-2-20 藤ビル2階)で午後3時から開催します。参加費1000円。精神医療にまつわる人権擁護活動以外にも、様々な顔を持つ吉田さんのお話をたっぷり聞くことができます。コロナ対策を徹底した運営のため、事前の申し込み(mail@kp-jinken.org)をお願いします。
院内集会のメインテーマである障害者虐待防止法改正の必要性については、月刊誌「集中 Medical Confidential」5月号の佐藤編集長の連載「『精神医療ダークサイド』最新事情」でも触れられています。またこの記事は、診療実績などの調査に協力しない精神科病院の時代錯誤ぶりにも言及。今年2月に公表された厚生労働省の隔離・身体拘束実態調査では、対象の1625病院(精神病床を有する医療機関)のうち、回答した病院は188施設(回収率11・6%)だけでした。世論を受けて国が行う実態調査ですら、精神科病院の大多数は平気で拒否してくるのです。このような破廉恥な集団に忖度し続ける行政もいただけません。患者自身が、もっと声をあげていく必要があります。
吉田明彦さん プロフィール
1961年函館生まれ。国際協力NGOでの現地駐在員(フィリピン首都圏マニラ貧困地域での母子保健・児童教育支援に参加)を経て、阪神間地域での野宿生活者の生活自立支援に携わる。1998年に双極性障害を発症。2003年から自立生活センターのピアカウンセリング講座を通して、障害者エンパワメントの世界を知り、当事者主体の障害者権利擁護活動に参加するようになる。2017年から兵庫県精神医療人権センターに当事者メンバーとして参加。神戸女学院大学のオムニバス講義「人権論」の非常勤講師の一人として、野宿生活者の人権問題と当事者エンパワメント支援についての授業を担当。
