連載2回目は神奈川630調査「公開拒否」問題/月刊誌「集中 Medical Confidential」4月号

佐藤編集長が病院経営者向け月刊誌「集中 Medical Confidential」に連載している「『精神医療ダークサイド』最新事情」。4月号掲載の第2回では、情報公開に対する精神科病院の異様な消極姿勢や、KPが行った630調査の開示請求結果などを取り上げています。

630調査の開示請求で分かった神奈川県と政令市の呆れた隠蔽体質は、KPめんちゃれ探偵団で既に取り上げた通りです。東京や大阪が全面開示した令和元年分の調査結果まで「公開拒否」とした神奈川県に至っては、その理由を「日本精神科病院協会の声明文においても、慎重な取り扱いについて申し入れがあり、必要な措置が行われない場合は、本調査への協力を再検討する旨、示されているところである」などと書いてきました。要するに「日精協の圧力にビビッたので公開拒否にします」と、堂々と書いてきたのです。

630調査は厚生労働省が毎年行っている調査であり、情報公開に消極的な精神科病院の診療実績を知るのに欠かせない情報となっています。身体科では、生存率をはじめとした治療成績が当たり前のように公開されています。「情報を公開すると治療成績が悪い病院の経営に支障が出るから開示しません」という理屈は通じません。行政は、お粗末なサービスしか提供できない病院の経営よりも、住民の健康を守らなければならないからです。

KPは、精神医療を受ける神奈川県民の健康や人権がきちんと守られるように、引き続き県などに情報開示を求めていきます。続報をお待ちください。