なめられたもんだぜ神奈川県民/県が「公開拒否」、政令市は「のり弁当づくり」

みなさん、こんにピア!!
この写真、なんだと思いますか?有名建築家が設計したポストモダンなマンション?そんな感じですよね。なんだかアートしていますね。
でも残念ながら、これは魂に響く芸術ではありません。住民を馬鹿にし、唾を吐きかける勘違い行政が手作りした「のり弁当」の一部なのです。この荘厳な光景を目にしたKPちゃんの魂は、感動とは別の意味で熱く、熱く揺さぶられました。
昨年のクリスマスに、このコーナーに掲載した記事で、さいたま市の意味不明な「のり弁当」を批判しました。でも実は、他県のことに首を突っ込んでいる場合ではなかったのです。KPちゃんたちが昨年暮れ、神奈川県と3政令市に630調査(精神保健福祉資料)の情報開示請求を行ったところ、先ごろ出てきた調査票(2018年と2019年分)が3政令市とも、まっくろくろすけ(横浜市の2019年分はなぜか開示が遅れてまだ出ていない)だったのです。「闇の世界へようこそ」と、ご丁寧な招待状をいただいた気分です。
そして神奈川県に至っては、のり弁当を作る手間すらも惜しんだのか、神奈川県知事の名で「行政文書公開拒否決定通知書」なる挑戦状を送り付けてきました。

「不開示決定通知書」ではなく、「公開拒否決定通知書」ですよ。多額の税金を使って集められ、市民がよりよい精神医療を受けるのに欠かせない情報を、「公開拒否」ですよ。「あなた、どっち側の人?」と聞きたくなります。県内の各精神科病院は患者にどのような治療を行っているのか、県民に知らせる気などさらさらないということです。
しかも、「不服がある場合は、60日以内に異議申し立てをすることができます」などと、明らかに間違った文書をさらっと送ってきたのです。これは行政文書の開示請求ですから、不服があった場合は、「3か月以内に審査請求」をするのですよ。こんな基本的なことも知らないで、よく役人をやっていられますね。税金泥棒ではないですか。
「公開拒否」の理由は、個人情報保護のためと、日本精神科病院協会が嫌がっているから、だそうです。でも、少なくとも2019年の調査票は、公開しても個人情報は特定されません。だから、東京や大阪は全面開示したのです。
精神科病院は自浄能力に著しく欠ける施設が多く、市民目線の情報発信をほとんどしてきませんでした。そのため、東京などでは市民グループが630調査の開示請求を毎年行い、病院選びに欠かせない情報を冊子にまとめるなどして、市民に提供してきたのです。東京都地域精神医療業務研究会の活動は、もう35年になります。頭が下がります。
神奈川県には、KPができるまで、そのような市民グループが長らく存在しませんでした。だから、公僕にまでとことんなめられたのかもしれません。
「公開拒否」などという決定は、この国の精神医療をゆがめ、精神科の患者をないがしろにするだけでなく、国民が築き上げてきた情報公開制度すらも冒涜するものです。KPちゃんは黙っていません。ご支援をよろしくお願いします。
それではまた、ケイピー!!