コロナ禍の不安を抱え込まないで/日本うつ病センターが無料メール相談
新連載「精神医療ルネッサンス」にご登場いただいた野村総一郎さんが副理事長を務める一般社団法人「日本うつ病センター」(JDC)には、日本の精神医療を支える医師たちが集まり、これまでの反省も踏まえて、薬物一辺倒ではない医療を実践しようとしています。下記のように、メンタルヘルスに関する無料のメール相談も行っています。コロナ禍で言い知れぬ不安を募らせている方は、相談してみてはいかがでしょうか。
「日本うつ病センターでは、公益財団法人JKAの助成をうけまして、コロナ感染症罹患に関して不安感を募らせている方や、雇用状況の変化やテレワークによる社会的孤立感や夫婦間での問題の顕在など、新型コロナ感染症がもたらす仕事や家庭等でのストレスによる心身の不調や悩み等のメンタルヘルスに関するメール相談をおこなっています。経験のある精神科医を中心とした医師、公認心理師、看護師、精神保健福祉士のチームにより、皆さまから頂いたご相談に対応させて頂きます」
日本うつ病センターのHP( https://www.jcptd.jp/ )から相談フォームに入れます。ただし、診察と同等の内容、セカンド・オピニオンに該当する内容、緊急性のある内容は対象外になるのでご注意ください。
このサイトをご覧の方の中には、精神医療でとんでもない目に遭い、精神科医や精神医療に恨みを募らせている方も多いと思います。精神医療は今も暗中模索の状況にあり、一般診療科のような科学性はありません。しかしその中で、時に過ちを犯しながらも、少しでもよい医療を提供しようと努力している医師たちがいるのも事実です。無料相談などの様々な機会も活用して、自分に合ったよい医師、よい医療に巡り合うことが、リカバリーへの近道だと私は思います。
「精神医療ルネッサンス」では今後も、患者のリカバリーのために知恵を絞り、努力する医師たちを紹介していきます。
佐藤光展
