車椅子ユーザーのゆうじさんと交流して劇づくり/小学生対象の演劇ワークショップを世田谷で開催
KP演劇学校の開設準備を着々と進める中村マミコ氏が、世田谷パブリックシアター主催の演劇ワークショップで今月から講師を勤めることになりました。
このワークショップは、世田谷区内の小学3〜6年生を対象に行われます。同区内に住む電動車いすユーザーのゆうじさん(実方裕二さん)をゲストに招き、子どもたちと一緒に劇をつくります。
ゆうじさんは脳性麻痺のため、身体を思うように動かすことができません。でも、周りの人たちに作り方を教えてケーキやカレーを販売したり、ロックミュージシャンとして音楽ライブをやったりと、パワフルでユニークな活動をしています。そんな彼の活動や生き方について話を聞きながら、子どもたちと劇をつくり、3月にシアタートラムという三軒茶屋の劇場で発表します。
最近の学校では、特別支援学級ができたことで、障害のある人と関わることが少なくなっています。自分とは少し違う人たちに出会う機会が減ると、心の豊かさや許容力が育たず、恐れや蔑みが生じかねません。今回の演劇ワークショップでは、自分とは違う他者と出会うことの楽しさを、演劇作りを通して感じてもらえるようなプログラムとなっています。発表会は3月21日の予定(時間は未定)です。
下馬地区アートプロジェクト「地域の物語-下馬をめぐる冒険」小学生のためのえんげきワークショップ+発表会「下馬のゆうじさんをめぐる冒険」(世田谷パブリックシアター主催)