KP演劇学校の開校に向けプレワークショップ始まる/11人が演劇の基礎をゲームで学ぶ
あけましておめでとうございます。
KP演劇担当の中村麻美、通称マミコです。KPは精神疾患当事者の発信力や表現力を高める活動に力を入れています。今春にはKP演劇学校(仮称KPアクターズスクール)の開校を予定し、準備を進めています。昨年12月28日には、横浜市磯子区の就労移行支援事業所・森の庭わーくで、開校に向けたプレワークショップを開催しました。
参加者は、KPで相談電話の当番をしている人、横浜市内の作業所の利用者、12月19日の演劇公演でKPを知った人など11人。演劇や表現活動に関心を持っていたのに、なかなか取り組む機会がなかった人たちが集まりました。
初回ということで、声と体を使ったゲームをいくつかやって、互いを知り合うことから始めました。目に見えないボールを隣の人に手渡していくゲームや、エネルギーを投げ合うゲームなどです。ゲームに夢中になるとみんな我を忘れて、部屋いっぱいに笑い声があふれました。
演劇は英語で「play」と言います。「play」には、演劇以外に「遊び」という意味もあります。つまり、演劇は「遊び」なのです。今回は、演劇の最も基本である「遊び」をみんなで体験してもらいました。
正式な開校は4月で、私やプロの俳優、脚本家たちが講師を務める予定です。それまでにプレワークショップをあと3回開きます。次回は以下のとおりです。
日時:2021年1月25日(月)12:30〜
場所:就労移行支援事業所・森の庭わーく(横浜市磯子区森5-2-20藤ビル2F)
心の中に抱えているものの表現方法を探している人、何かやりたくてうずうずしている人、新しいことにチャレンジしたい人、待ってます。定員が限られますので、参加希望の方は早めにメール(mail@kp-jinken.org)でご連絡ください。

中村麻美(マミコ)プロフィール
横浜市出身。早稲田大学第一文学部在学中よりBankART1929に関わり、街中の空間を芸術活動に生かす方法などを学ぶ。2005年から世田谷パブリックシアターに勤務し、演劇ワークショップの企画制作や、教育普及事業を担当。2012年以降、横浜市内の福祉事業所で支援職として働きながら、芸術活動を障害者支援に幅広く生かす方法を模索。メンタル不調を抱える人たちと劇をつくったり、福祉事業所を1日だけディスコに変えたりする企画を成功させた。「演劇ワークショプファシリテーター」として、フィリピンで演劇普及活動を行うなど海外でも活動。KPでは事務を担当しつつ、KPアクターズスクール開校に向けて準備を続けている。