安易な縛りの乱発に歯止めかかるか?/高裁で身体拘束「違法」判決

石川県内の精神科病院に入院していた大畠一也さん(当時40)が、身体拘束を受けた後、肺血栓塞栓症で死亡した問題で、名古屋高裁金沢支部は12月16日、両親の請求を棄却した一審判決を変更し、被告の社会福祉法人金沢市民生協会に約3520万円を支払うよう命じました。蓮井俊治裁判長は「拘束を必要と認めた医師の判断は早過ぎ、裁量を逸脱している」とし、身体拘束は違法だったと結論づけました。

KPメンバーの中にも、不当な身体拘束経験者がたくさんいます。患者の命を守るため、やらざるを得ない身体拘束などごく一部しかなく、多くは病院側の都合で行われています。これは明らかに患者虐待です。司法がやっと、正常な認識を示してくれました。

KPは今年1月、結成前のプレイベントとして、この裁判を支援した杏林大学の長谷川利夫教授の協力を得て「身体拘束体験会」を開催しました。

「動けるから大丈夫」患者を縛る精神科医の言い分が間違っている理由(佐藤 光展) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) (ismedia.jp)

コロナ禍が収束するのを待って、再び開く予定です。特に、精神科医ら精神科病院関係者の参加をお待ちしています。

支援者やピアスタッフらが実際に縛られてみた身体拘束体験会
(2020年1月26日、横浜市港南区 佐藤光展撮影)

朝日新聞デジタル(asahi.com)

医師の身体拘束「違法」と逆転判決 「画期的」評価も

NHK 石川県のニュース

精神病棟の拘束死で両親逆転勝訴