プロを招いた演劇会は大成功。来年は演劇スクールを開校し、世界を目指すぞ!
くるみざわしんさんの最新作「私 精神科医編」を上演する12月19日の演劇会は、検温や換気などのコロナ対策を十分施した上で開催し、満員の大盛況となりました。ありがとうございました。
この劇は、精神科医が主人公の一人芝居です。日々の診療に葛藤する男性医師の言葉を通して、長期入院を強いられた患者たちの思いや優しさまでもが描かれていきます。
演じるのは、舞台やテレビドラマ、映画などで幅広く活躍する土屋良太さん。劇場とは勝手が違う福祉事業所での演技は、専用の照明や音響装置もなく、やり辛かったと思います。しかし、下北沢での初演と変わらない熱演を披露してくれました。
後半は、くるみざわさん、土屋さんとKPメンバーによるアフタートークを行いました。来場者からの質問も多く、とても盛り上がりました。
土屋さんは、劇の舞台となる場所(この劇ではカフェ)の広さに応じて目線の位置を変えるなど、テクニックの一端を公開。「演技中はお客さんの表情など、いろいろなことが気になります。でもその方が、役に没頭し過ぎるよりもよい演技になるのです」と舞台の魅力を伝え、「今回は客席が比較的明るかったので、寝ている人まで目に入って動揺しました」と笑顔で語りました。
この劇で印象深い患者のエピソードは、精神科医でもあるくるみざわさんが以前の勤務先で体験した実話なのだそうです。くるみざわさんには、精神科医の面接技法についての解説や、KPの相談活動に関する貴重なアドバイスもいただき、YPS(横浜ピアスタッフ協会)が主催するピアマスター講習の更なる充実などにも話が及びました。
KPは、メンタル不調を抱えながらも頑張る人たちの発信力向上を目指しています。演劇はその手段のひとつであり、来年は演劇スクールの開校を予定しています。そして数年後、目指すは海外公演。個性豊かなピアたちが持てる力を発揮すれば、夢は叶うはずです。
