神出病院事件を考える横浜精神保健福祉フォーラムで藤井会長が講演

神出病院事件を引き起こした社会構造の在り方を問う「第2回横浜精神保健福祉フォーラム」(横浜市精連主催)が、12月6日、JR桜木町駅前の市健康福祉総合センターで開かれ、KPの藤井哲也会長らが講演しました。

藤井会長は9回に及ぶ入院経験などを振り返りながら、「鎮静を目的とした薬物の多剤大量処方」「医療スタッフの都合による隔離拘束」「カルテ改ざんなどの隠蔽工作」など、長らく改まらない精神科の問題点を指摘。神出病院で看護師らの患者虐待がエスカレートした原因については「専門家の検証を待ちたい」としながらも、「国が私たち障害者に『結果を出さないダメ人間』のレッテルを張り続けてきたことが影響している」と指摘しました。

そして「ピアの社会参入こそが現状を変える鍵」とし、KPの活動の重要性を語りました。フォーラムでは、日本障害者協議会の藤井克徳代表や、科学ジャーナリストの大熊由紀子さん、神戸新聞報道部の村上晃宏記者らも講演しました。

事件があった神出病院(神戸市西区 佐藤光展撮影)