「横浜の全精神科病院を外から見る弾丸バスツアー」が大人気
KP主催のイベント第1弾「横浜の全精神科病院を外から見る弾丸バスツアー」が8月1日に行われ、20か所を1日で巡りました。申し込みが殺到する大人気でしたが、コロナ対策で募集人数を絞ったため、参加できない人も出てしまいました。今後は神奈川全域や県外にも訪問病院を広げて、定期的に開催する計画を立てていますので、またの機会にぜひご参加ください。参加者の感想をご紹介します。
乗用車がギリギリ通れる崖道の先にある病院。車道からは姿形も見えないくらい細い道の遠い先にある病院。木々の間から見え隠れする病院……。交通の便の悪い僻地にあり、バスが直接入れないところにある病院が目立つ。ホームページに記載された各病院の理念と、実態とのギャップに驚かされた。参加者たちは、入院中の思い出や武勇伝を披露した。話が弾む車内と、ひっそりとたたずむ病院の静けさ。その対比に複雑な思いを感じながらのバスツアーだった。(20代女性)
ほとんどの病院が高台にあり、どこもかしこもアクセスが悪い。そのため、患者さんが通院するには電車とバスを乗り継がなければなりません。具合の悪い患者さんが通うには、厳しい所ばかりです。建物はとても綺麗な病院もありましたが、多くは築数十年経っているようで、白かったはずの壁が黒ずんでいる病棟もありました。窓の多くに鉄格子が付いている病院もあり、遠くから眺めているだけで重苦しい気持ちになりました。今、バスの中で元気にしている人たちが、このうす暗い病院に何度も入院し、何年にもわたって苦しんでいた。そう思うと辛くなりました。精神医療が少しでも改善されることを願わずにはいられません。(30代女性)
病院の多くは高台にあったり、バスでは通れない狭い道の向こうにあったりと、周囲から離れた感じを受ける。障害者差別解消法が2016年に施行されて4年。それでもまだ、精神病院は変わらずそこにある。患者たちもそこにいる。病院内にいる人々のことをずっと考えていた。(50代男性)
次回のバスツアー募集はこのホームページでも告知します。コロナ禍が落ち着くまで、少々お待ちください。