2020.9.27. 最終更新

 本ページでは、2004年以降「630調査」のデータなどに基づき、日本の精神科医療の現状をまとめています。日本では、世界に比べて精神科患者の入院率が高く、その入院期間も長いといえます。中でも、医療保護入院と措置入院という強制入院の多さが問題視されています。
 参照した資料についての詳しい情報は表の下にある「参考データ」をご参照ください。

全国の精神科病院在院患者総数

全国の精神科病院在院患者数は全体として減少していますが、入院形態別の患者数に注目すると、減少しているのは任意入院患者数がほとんどであり、医療保護入院患者数は緩やかに増加しています。

 

入院患者数

 

入院形態別

※以上の数に「その他の入院」と「不明」を足した数が合計の入院患者数となる

 

全国の精神科病院在院期間

入院患者全体のうち、半数以上が1年以上の長期入院患者です。

在院期間が10年以上の入院患者の多くは高齢化しており、その退院理由のほとんどは「死亡」によるものです。10年以上の長期入院者が減少しているのは、病院内で死亡する患者が増えていることを表しています。一方で、10年未満の入院者の数は横ばいになっています。

 

入院期間の推移

 

全国の保護室隔離・身体拘束の患者数

保護室への隔離措置と身体拘束の数は共に増加しており、身体拘束数は10年で2倍以上に増加しています。

※2017年以降は「630調査」におけるデータが不足しているため、不明

 

参考資料

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター (n.d.)
『2004-2016年度精神保健福祉資料』「精神保健福祉資料[630]」(https://www.ncnp.go.jp/nimh/seisaku/data/630/, 2020.7.5.参照).
※630調査とは 精神科病院、精神科診療所および訪問看護ステーションを利用する患者の実態を把握し、精神保健福祉施策推進のための資料を得ることを目的に、毎年6月30日付で厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課が実施している調査である。

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター (n.d.)
『2017-2019年度精神保健福祉資料』「630集計:従来フォーマットでの集計」(https://www.ncnp.go.jp/nimh/seisaku/data/keyword.html, 2020.7.5.参照).

厚生労働省政策統括官付参事官付保健統計室 (2019.3.31)
『2005-2017年度患者調査:統計表』「厚生労働省」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html, 2020.7.5.参照).
※2020年度の結果の確定数は2022年2月下旬に公表

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